昨年末まで明日香村稲渕の見晴らしのよい段々畑(15坪くらい)を10年以上借りていました。最後の収穫となったのは大豆2.5kgでした。味噌を作るぞ!の意気込みで5坪ほどに植えたのですが収穫時期に放ったらかしにしてしまって、たぶん半分か3分の1以下の収穫しかなかったと思います。
そのかろうじて収穫できた貴重な大豆で味噌作りに挑戦しました。自家菜園大豆を煮たぷにゅっとした感触は、これまで市役所や生協の味噌作りでは経験したことがありません。まるでお袋そのもののようなふくよかな味わいにすっかりはまってしまったのです。放ったらかしにして、もったいないことをした、の思いと共に今年は地元で真面目に大豆を作ろうと決心しました。これが半農になるきっかけでした。
今年はあろうことか、たまたま物置の隅で眠っていた2年物の味噌を食べてしまいました。食べて、あまりの美味しさに2年物と知ったのです。同じ大豆を作るなら、毎年2年物が食べられる量の味噌を仕込みたい。その他豆腐、納豆、きな粉餅等々、大豆を使って挑戦してみたいものも色々。とくれば義母の借りている畑に割り込む余地がないので、ボク用にも新しく畑を借りることになりました。
ラッキー!地元の農家の畑が集まる一角に、残り福みたいに空いていた畑がありました。その家のおばあちゃんがジャガイモなどを作っておられた畑ですが、田んぼなどの世話で手が回らなくなって、マルチで覆って草だけ生やさないように管理されていたのです。たぶん2.5アール(75坪)以上はあるのを無事借り受けることができました。
大豆は連作を嫌うということもあるし、借りた畑の4分の1くらいに大豆を植え、年々他の野菜と場所を入れ替えていくことが必要みたい。それでも、まともに育ちさえすれば2年物の味噌作りの分の大豆収穫は十分可能なはず。あと4分の3何を植えるか、目下注目しているのが大和野菜。京野菜はブランドだけど、昔からある地場の野菜を自ら育てながら密着していくのもライターとしてのライフワークにぴったりという気もしています。
豆に恋してしまったのをきっかけに結構広めの畑を借りてしまったので、もう、まめな農夫になるしかないようです。名刺の肩書きにとうとう入れました。「ライター&半農陽さん」。2年前に仕込んだ美味しい味噌が物置で隠れん坊してくれていたのと、明日香の畑で放ったらかしにしていた大豆がけなげに生きていてくれたおかげで、これからの残りの人生ちょっとばかり「まめ」に生きられるきっかけになるかも。豆という福の神を遣わしてくださった明日香の神様に感謝です。(陽)




