半農陽さんの畑通信

振り向けば大好きな三輪山がそこにある

ぼちぼち新しい畑に種を蒔くつもりで、ここのところ毎日夕方60cm幅くらいの畝作りをしています。種まきは焦っていません。ご近所の畑を見ると、ビニルトンネルを被せているところが多いですが、ボク的には旬のものが旬のときに収穫できればよく、そのためには種を蒔く時期からして無理はしないという考え方です。

で、実にのんびりと畑仕事をしているように見えるからでしょうか、畑のご近所さんのおばちゃんたちが入れ替わり立ち代わり冷やかしに来てくれます。今日ちょっとうれしかったのは、「いい鍬を買うたんやね。使いやすそう。大事にしいや」と言ってもらえたことです。農家の皆さん、本当に道具を大事にしやはりますもんね。

そのおばちゃんと夕方の三輪山の方をを見ながら雑談していました。「三輪の駅前で野菜を売るんやてね」「えッ、誰に聞いたんですか?」「あんたの奥さんやがな」「今年はだめもとで作ってみるだけなんですよ。売るとこまで行ければいいんですけど」「百姓ちゅーのはね、〝こんどの百姓〟いうてな、毎年毎年次こそはええもん作ると思うているものなの、売れるようにがんばりや」

種を蒔く前に売ることを考えるなど、獲らぬ狸の何とかもいいとこですが、三輪の駅前で野菜を売るという夢はもっていたいです。おばちゃんによると、昔の三輪の賑わいは大変なものだったそうな。「大神神社参道も、えべっさんも祭りの日は身動きできないくらい混んだものやけど、いつの頃からか、急に流れが変わってしもうたね。それで、もういっぺん町興しをやろうとあんたらが頑張ってくれてはるんやね」「好きなことしてるだけなんですよ。野菜作りも、売るというより旬のものを皆で食べて楽しむのが目的かも」

旬の野菜を旬の食べ方で食べたら美味い。そう思ってくれる仲間に今年は味見をしてもらおう。もしそれ以上にたくさん収穫できたらレシピ付で一般の方にも味見をしていただくというスタンスでね。そんな風に旬という血(=知)の通った野菜の販売と、レシピの提案にこだわることが三輪の町の賑いにつながるなら、自分のモチベーションにはなるかなと思っています。町おこしも〝こんどの百姓〟の精神でぼちぼととね。(陽)

-2009・4・30-

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