山下さんの地元大和郡山市の矢田寺の裏山にも、かつてミニ版四国八十八箇所お遍路コースありました。近年は荒れ果てて、忘れられていたのですが、山下さんが呼びかけて地元で保存会をつくり見事に復活整備されたのです。近い将来桜や紅葉のトンネルができる植樹や、奈良盆地が見晴らせるビューポイントに休憩所も整備された充実したコースになっています。ここでは山下さんが保存会会長をされています。
その山下さんが主催されている『歩き遍路入門講座』が、毎年秋に開催されています。入門といってもホップ、ステップ、ジャンプの3段階の体験がセットになっていて、ジャンプでは3泊4日で四国八十八箇所のうち17箇所まで歩き遍路を体験するという本格的なものです。中身の充実ぶりは「さすが山下さん」なのです。
昨年秋の入門講座のホップの部分が、矢田山遍路道の歩き遍路体験でした。これに誘ってもらい相棒のひろと参加させていただいたというわけです。座学の講座もあって、「必死に歩かない、がんばり過ぎない、マイペースを守る」のが歩き遍路とのことではありましたが、がんばり過ぎなくてもボクもひろも、へろへろのバテバテ。歩き遍路というのは生易しいもんじゃないことを痛感しました。
実は今年の秋、ボクとひろは銀婚の記念日を迎えます。銀婚記念旅行に歩き遍路がいいかも、という夢があったのです。きっかけは三浦友和と風吹ジュンが夫婦役で、お遍路を通じて自分と伴侶を見つめなおし熟年離婚の危機をのりきるテレビドラマでした。このとき、3年後の銀婚旅行はお遍路というのもいいなと話し合ったのでした。
奈良のある異業種交流会で初めて山下さんに出会ったとき、ボクがそんな話をしたのを覚えていて、入門講座に誘ってくださったのです。歩く遍路でうれしいことは、遍路道でうける地元の方々のお接待とか。一杯の水が、どれほどありがたいか。お遍路は札所と札所の間の道にこそ、一番素敵なものがあると思う、というお話。ちゃんと歩けたら銀婚旅行のいい思い出になるだろうなあ…。
ただ、入門講座で、ジャンプの3泊4日90kmのうち、4日目は35kmという長丁場。時間に限りあるサラリーマンの方が多い入門講座のクライマックスで、わが夫婦のマイペースを貫くのはちょっと無理かなと悩んでいました。ひろが持病もちなのと、ボクはボクで、しょっちゅう足がつる…これも持病か…。超マイペースでなければやっぱり無理というのが結論。なので別途個別にご指導のほどをとお願いしています。
ところで山下さんから、全然別口の道の話が舞い込んできました。今度はわが地元桜井にも関係がある伊勢本街道を、四国のように、あるいは矢田山のように気軽に一人歩きができるようにするための行動を起こしはじめたというのです。次回はそのエネルギー源って一体何なの?という秘密に迫ります。(陽)





