熟年の想い 奈良に恋して、毎日面白い発見のある生活を送ろう、と2001年からせっかく奈良・桜井に住み始めたのに…。コピーライターのまんまじゃ、夜も昼もない広告文案とWebショップ代行業の明け暮れ、都会生活の頃と変らへんじゃん。というわけで、09年3月、65歳をもって商業ライター業は卒業、筆耕生活の次のステージを目指すことにしました。回れ右してそこにあるのは個人商店的サイト「YHO&HIROのあきない毎日」。初めて、人様のためでなく、自前の販売企画をもち、大好きな奈良とともに元気になれそうな地域活動には前向きに関わって行こう。〝書く=行動し・発信すること〟に腰をすえて取り組む毎日へ。「熟年モデル」と尊敬する3人の知人にも、大いなる刺激とヒントをもらいながら、よりシンプルな生き方を求めて、レッツクリックです!!

「お遍路道のように!」伊勢街道の再生を志す山下さんのこと。編(3)「健康、観光、信仰の3コウ」を備えたお気に入りコースって?

山下さんはこの3月奈良県立大学地域想像学部を卒業される予定です。前回触れた奈良の異業種交流会でお会いしたとき、ボクも同じ県立大学の4回生という奇遇でした。彼は銀行マンでした。猛烈サラリーマンだったといいます。でも銀行は学歴社会が歴然としています。ある時期関連会社に出向、昇格もとまるという現実いやというほど味わいました。「定年後、大学に入ろう!」の決意を秘め、それを仕事中心の人生を見直すきっかけにしたそうです。

人を見抜き、ぐいぐい引っ張っていくパワーは銀行マン時代に培ったのですね。ボクの大学入学の動機は?と聞かれそうなので改めて思い返してみました。明日香村で棚田オーナー制度に参加して、5年たった頃です。1年目は奈良に恋した興奮の一年でした。二年目からは棚田の景観保全やオーナー制度の維持発展に役立ちたいと考えるようになり、オーナー会の世話役を引き受けたりしました。

コピーライターですからアイデアはいくらでも出るのですが、3年~4年と経つうちにアイデアが上滑りしているようで、モチベーションの空回りを感じるようになりました。ようやく気がついたのが地域起こしや町づくりの知識が伴っていないことでした。あれほど嫌いだった勉強をしてみようという気になって、58歳のとき当時は夜間の授業があった県立大学地域創造学部の入試を受けたのでした。

ボクより年齢は一つ下の山下さんは、58歳のとき早期定年を選び、先にふれた環境保護や海洋生物の研究を目的としたNPOの立ち上げに加わっていたそうです。もともと関心があった歩き遍路にも平行して取り組んでおられた。そんな中で空海ゆかりの古い遍路道をみつけ「古い道を新しく整備」するという、地域振興につながる一仕事をしたあと、60歳で県立大学地域創造学部に入学されています。

その山下さんも今年3月で大学卒業。卒業後の本格的な活動に備えて「伊勢本街道」の保全活動を行おうと、遍路仲間と任意団体・伊勢本街道まもり隊(仮称)を立ち上げる準備しているというのです。山下さんいわく「健康、観光、信仰の3コウ」を備えたお気に入りコース!!というわけで、宿やトイレ、店情報の入った歩きマップつくりやしるべ札や道標の設置、草刈等を検討中とのことです。

基本的には、自分たちでできる範囲の、手づくりで伊勢本街道を目指しておられます。過去にお伊勢さんまで2回くらい歩いておられるそうですが、今回も当然また歩かれる予定。ボクたち夫婦が参加している風景街道のグループにも行政を通じて協力要請の声がかかってくるようですので、楽しみです。山下さんのことですから話は一気に進むような気がします。近い将来新聞などで〝伊勢街道の山下正樹さん〟の名前にまた出会うことになるかもしれません。(陽)

-2009・1・24-
前へ「熟年の想い」もくじページへ「あきない毎日」のホームへ次へ