「菜心味庵・きた岡(なごみあん・きたおか)」のスタートは、1600坪の敷地に立つ約45坪の古家(築80年)と、田んぼ15アール(1反半)、畑10アール(1反)付というものでした。いくら田舎とはいえ、これだけのものを手に入れれば貯金はすっからかんだったと言ってはったのを覚えています。それでも、もし田舎暮らしがうまくいかなかったときに備えて大阪の家は手放さなかったのはさすが。(今はどうされたか知りません)
すべては自分の時間。それこそがお金に代えられなかったもの、とインタビューに答えておられます。明石家さんまのCMソングに「しあわせって何だっけ、何だっけ、ポン酢醤油のあるうちさ♪」っていうのがありました。しあわせって、もしかしたら北岡さん家みたいに、お正月には今年はこれを何とかするぞ!の目標があり、夜寝るときは明日何しょうかな~♪と眠りにつく毎日のことじゃないかな、なんて思ったりするんです。
50歳になったとき、人生後半の田舎暮らしを奥さんに相談されたそうです。最大の難関かと思ったそうですが、「3食昼寝つきの大阪での暮らしより前向きでいいかも」と即OK。以来週末は周到な準備計画をたて、先にも述べた農業や木材関係の修行(といっても、それこそが楽しみ)に費やしたそうです。
棚田オーナーとして、不便な棚田での米作りノウハウを吸収すると共に、それを合鴨農法でという考え方をされていました。現在たぶん、お店の分もお米は自給されていると思います。他にニワトリや羊も飼っておられ、その生き物たちの小屋作りが最初の小手調べの大工仕事だったようです。その後、娘さんの家族が泊まれるようオンドルの家を建築中と何かの折にご本人から聞いていました。
なんと、その家が地域のウッドデザインコンテストで奨励賞を受賞したそうです。それから別の一棟を建て、今、何やら楽しげなバーカウンターのある居酒屋風内装の建物を手作り中であることがご夫婦それぞれのブログから垣間見えてきます。北岡夫妻の終わりなき人生の楽園手作りプロジェクトに重ねながら、次回はわれわれの人生後半の設計で半農半手作り楽園プロジェクトに何を学ぶかを考えてみたいと思います。(陽)





