ゆったりと流れるまほろば路で私らしく開店中 個性派オーナー・インタビュー

ほっこりとランチできる、ふるさとの食「奥明日香さらら」。奥明日香に人を呼ぶ民家レストランの仕掛け人坂本博子さん。

陽&ひろはかつて明日香村棚田オーナー制度に参加していて、奥明日香活性化のために立ち上がったパワフルな女性グループ「さらら」の存在は知っていました。そのさららが、広い敷地をもつ空家を買い取り民家レストランを立ち上げちゃった!これは元棚田ーオーナー的には気になるニュースです。リーダーであり、今は経営者でもある坂本博子さんは快くインタビューに応じてくださいました。

さらら2 K太が教えてくれたもの、それは障がいのある子の子育てをして、無駄になるものは何もないってこと。

弓手(陽) K太くんの子育てを通じて、夫婦の関係がとてもフランクになったとお聞きしました。現在お店を経営されていて、ご夫婦でどんな風に連携なさっているのですか。
坂本

ウイークデー、K太は身体障害者療護施設にお世話になっていて、土日は帰ってきます。お店があるので、夫が送迎してくれてます。定年後も続けて仕事に就いていますので、疲れていると思うのですが、日曜日わりとK太を外に連れ出してくれるんです。夫の協力なしに日曜日お店を開けられませんが、「お客さんを大事にせんとな」の言葉に甘えています。

障がいのある子を連れて歩くと、奇異な目でみられないかとか、ちょっとした勇気が要ったりするものです。その点、わが夫は吹っ切れているのがあり難いです。思い立ったらどこへでも連れて行きますね。

弓手(陽) お考えがあってのことなのでしょうね。
坂本

夫はK太に少しでも社会性が身につくようにと考えてくれているのだと思います。そのことでは療養施設に入れてもらったとき二人とも痛感したことがあります。K太は二人部屋の相部屋を数ヶ月も拒否しつづけたんです。入寮以来ずっと部屋に入ろうとせず車椅子のままなのを職員の方が辛抱強く付き合ってくださいました。なので家に帰ってきたときもお菓子を食べながらテレビを見ているというような生活をさせては絶対だめ。この点は夫と共に学習したことです。

ご飯でも自分でこれが食べたいといえない。何か楽しいことをしても、本人が本当に楽しいかどうか分からない。そりゃあ、最初は落ち込んだりしましたよ。でも、普通子どもは親より長く生きますよね。ずっと手元においていても、やがて親が介護できなくなると日常生活ができなくなるときが必ずきます。これは、私たち自身が楽しい人になるしかないって思うようになって、夫も私も変わりました。

布や糸が大好き。朱雀発掘をモチーフにした力作。
弓手(ひろ) さららに来るとまず目がいくのが、とてもきめの細かい楽しいパッチワークなのですが、これは坂本さんの趣味ですか。
坂本

どちらかといえば飽き性の私なんですが、パッチワークだけは長く続いています。療養施設も少なかった頃なので保護者も運営を手伝うのが当たり前。これは楽しんでしまうのに限るっていろいろ手を出したのが始まりです。最初は「バザーの人、イベントの人」になって夢中でした。

もっとのめりこんで、お菓子作り、パッチワーク、パン作りの免状まで取りました。そうそう車の免許を取ったのも必要に迫られてでした。考えてみると保護者同士の濃い付き合いといい、いろいろ楽しいことをK太に教えてもらってるのがわが人生みたいなところがありますよ。

弓手(陽) すべてのことが人生の栄養になっているような…。
坂本 そうです。縁あって障がいのある子を持ったおかげで我慢の仕方が養われて。その結果、していることすべてが無駄になっていない、これはよかったことかなと思っています。
(つづく)
最近は取材も多くなりました。 K太クンのお話じっくり聞けてよかった!

ふるさとの食・奥明日香 さらら
さらら膳 2,000円(デザート付)には四季折々の懐かしい風景と自然の恵みを
心ゆくまで味わっていただきたいとの願いが込められています。
季節の食材により替わるメニューは「Diary(さらら日記)」で案内しています。
喫茶メニューは、 珈琲 、 紅茶、 手作りジュースの他 手作りケーキなど

所在地:奈良県高市郡明日香村栢森137
さらら膳は電話で要予約(留守番電話でもOK)
電話:0744-54-5005
営業日・アクセス等詳細はホームページで

-2009・12・5-
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