ゆったりと流れるまほろば路で私らしく開店中 個性派オーナー・インタビュー

若いご夫婦河向(かわむかい)直樹さん、絹子さんが創り出す、旬菜とスイーツ。花もりの木漏れ日の庭では、ホンモノの季節との出会いが舌にも目にも心地いいのです。

いつもコーヒーに使うご神水を戴きに行くのが桜井市の大神神社の奥手にある「狭井神社」。そこから山の辺の道沿いに少し北へ行くと、喫茶とお食事の店「花もり」があります。緑に包まれた庭のテーブル席がとてもリラックスできるお店、そして〝ときどき無性に行きたくなるお店〟なんです。今回若いオーナー夫妻にじかにお話を聞くことができ、その理由が見えてきました。

花もり3 山の辺の道だって「テーマパークに負けてはいられない」

弓手(陽) 旬のもの、自然のものを
いちばん美味しく提供しようというお店の姿勢に、
すごくホッとするのですよ。
世の中の食べ物を見ていると、
国籍も季節もぐちゃぐちゃという印象ですからね。
花もり(店主) USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ができて、
関西の家族の観光行動が変わったとかいわれることがあります。
ある意味、家族連れを楽しませるライバルだし、
そっちの方が飽きさせないコンテンツで一枚上なのかもしれません。
でもそれは外来のバーチャル(仮想)の世界なんで、
こちらは国産の旬を楽しませるコンテンツで飽きさせないよ という思いですね。
バーチャルじゃなく、
山の辺の道へ日本の自然と歴史を楽しみに来てほしいです。
花もり(嫁) そこに花もりがあるからまた行きたいと
思ってもらえるようなメニューや雰囲気を創れるよう
がんばりたいと思っています。
弓手(陽) われわれ山の辺の道・三輪の賑わいの再生を願っている者に
共通の課題のようなものも、見えてきましたね。
弓手(ひろ) 叔母さんのかやの木茶屋時代からの
申し送りのような課題もありますか。
花もり(店主) 叔母が茶店をやっていたのは
花もりが開店する8年前までの20年間ですので、やはり時代は違いますね。 でも
「真夏の炎天下や雨の日の山の辺の道は
人っ子一人通らない日もあるのよ、覚悟しとき」
っていう叔母からの申し送りは、今でも本当です。
駐車場がなく山の辺の道を歩くお客様だけが対象の店ですから。
暑い日でも、肌寒い日でも庭で食べるものは、
その気候の中でいっそう美味しく感じられるように工夫するのが
ボクたちの仕事。
ゆっくりした日はお客様に歴史や文学の話をしに寄っていただくのは大歓迎です。
すごく勉強になりますから。
花もり(嫁) 森の中で一緒に音楽を鑑賞するのもいいものですよ。
弓手
(陽&ひろ)
テーマパークの仮想の世界に負けない
旬の感動を味わっていただくコンテンツづくり。
そんな真っ直ぐな考え大好きです。

(おわり)

旬の味わいを引き立てる料理人直樹さん。一瞬芸術を感じて食べる天ぷらのぜいたく。季節弁当の仕上げは、ひと手間ちがうデザートで。アーティスト絹子さんの原点は陶芸。

山の辺の道 花もり
河向(かわむかい)直樹さん、絹子さんご夫婦が営む喫茶・お食事の店。
平成17年結婚と同時に開業。
メニューは
ドリンク:珈琲・紅茶・ゆず茶他450円
料理:季節弁当2,000円、野菜膳1,050円、そうめん・そば(天ぷら付)800円
デザート:奈良産南高梅のシャーベット500円、濃茶わらび600円他
日本の季節の旬を味わうならここと、山の辺の道散策ウオーカーの人気は高い。

所在地:〒633-0073 奈良県桜井市大字茅原222-4
アクセス:JR桜井線三輪駅 徒歩15分 
TEL/FAX:0744-46-4260
営業時間:10:00~17:30(L.O.17:00) 
定休日:月曜日

-2009・8・27-
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