元コピーライター陽さんの言の葉風景

「元コピーライター」陽さんって?
寅さんのふるさとのことを書いたのを機会に、
広告の文章書き・コピーライターという服をぼちぼち脱いでみようかと思ったのです。
陽さんのネットショップには寅さんのような啖呵売の言の葉風景は風景はありませんが、
ちょいとお正月向きかと思いますので、
商売ものの「雅楽の言の葉風景」をラップ音楽を奏でるようにつづってみたいと思います。

雅楽の言の葉風景を訪ねて[1] ええあんばいですなあ

「ええあんばいですなあ」っていうとちょっと古風に感じますか。

じいちゃんが、温泉に浸かって頭に手ぬぐいのっけて、ええあんばいですなあ。じいちゃんのでんち(ちゃんちゃんこ)紐取れてたん、あんばいしといたで。ばあちゃんも温泉入っとおいで、ええあんばいやで。じいちゃんといっしょに、先に朝ごはん食べるわ。ほな、あとで一緒にお風呂入ってくれるかー。もお、すけべえやねんから。こんな垂れ乳のおばんと混浴してどないすんねん。それより味噌汁のあんばいみてくれるかー。ええあんばいやわ、湯治にきてもやっぱりばあちゃんの味がええあんばいやさかい。もおー、じょうずゆうてからに。あんばいのせられて結婚して五十年やねえ。あんたがすけべえなおかげで、ええあんばいの五十年やったけど。

こんなあんばいの古風な会話に、少年みたいに憧れてます。

ちょうど良い具合であることを昔は「あんばいがよい」などといいました。漢字で「塩梅」と書くのは、塩と梅酢の加減で食べ物の味付けをしていたからといわれますが、古来の音楽雅楽の言葉にも「塩梅(えんばい)」というのがあります。雅楽の篳篥の奏法の一つで、篳篥の指の押さえ方を変えずに、吹き方の加減で音の高さを変えて吹く味わいのある奏法のことで、雅楽の旋律に、ええあんばいの味わいを醸してくれます。篳篥でこの塩梅が上手いくととても良い演奏なるそうです。そこで実に気持ちの良い状態のことを「あんばいが良い」といわれるようになった、、、こっちの方が言の葉風景の歴史としては古いようです。(陽)

-2009・1・1-

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