陽さんのメタボ退治大作戦

[4]メタボの飲酒心得その1「食べながら飲む」の巻

ある酒屋さんのチェーンで、甘辛両刀使いの陽さん(ひろも)としてはちょっと気になる冊子を見つけました。酒文化研究所発行の季刊情報誌「さけ通信」2008秋号です。気になったのは「アンチメタボの飲酒学」というコラムで、ワインをよく飲むのに、メタボの人がよくかかる脳梗塞や心筋梗塞といった血管病が少ないヨーロッパの人々のワインの楽しみ方の4つの心得が紹介されています。書いてあることはワインに限らず、ビールにも日本酒にも通じると思うので、その通じると思う心得を自分用にまとめてみました。

心得その1は食事をしながら飲むです。ちょっと以前我が家で話題になったのですが、黒胡椒をかじりながら他には何も食べずにビールを飲むという方がいました。そこまで極端でなくても、ご飯の前に酒のアテを食べながらまずは飲む。その後ご飯系のものとお茶で仕上げというパターンが我が家でもずっとそうでした。メタボになったのはお酒のカロリー+ご飯というカロリー2重採りの食事パターンも一因かなあと考えました。そこでこの際お酒のカロリーについても調べてみることにしました。その結果意外なことがいろいろ分かったのです。

まず、お酒好きの人のためのダイエットカロリーコントロールの情報です。ビール・ワイン・日本酒などのアルコール飲料に含まれるカロリーとは、原料である米や麦、葡萄などのカロリー(主に糖質とわずかなタンパク質)とアルコールの持つエンプティカロリーの2種類から構成されていることが分かりました。ビール大瓶1本(633ml)のカロリーは250kcalでとボクの大ぶりのお茶碗一杯のご飯とほぼ同じですが、実質体に蓄積されるカロリーは原料分の89kcalだけだというのです。アルコールの分のカロリーは通常の糖質のようには使われず、また余剰摂取しても脂肪にならないで、熱となり体を暖めるだけというのですが、ちょっとお酒好きに都合よすぎる情報のような気もしますのでもう少し調べてみました。

アルコールのカロリーがエンプティ(empty:空っぽの)カロリーといわれるのは体内に備蓄が出来ないため、優先的にエネルギーとして燃焼されるからだそうです。お酒を飲むと顔が赤くなるのは実はこのためだったのですね。ただその分、その日食べたものがエネルギーとして燃焼するのは後回しになって食物のカロリーを優先備蓄してしまいます。だからやっぱり、ビール大瓶一本はご飯お茶碗一杯と考えて、食べながら適量のアルコールを楽しむ習慣が大切ということになります。気をつけなければならないのは、アルコールを飲めば呑む程、食物のカロリーは備蓄されてしまうという事実です。

アルコールオンリーで食物をほとんど取らないと、カロリーの備蓄はない?それはいえるかもしれませんが、黒胡椒をかじりながら飲むような真似は普通できませんよね。先日居酒屋での飲み会で生中(ジョッキ)二杯と焼酎オンザロック一杯を呑んで帰ったのを当てはめてみると、生中はだいたい450mlなので450ml×2=900ml、生中二杯はビール大瓶に換算して1.4本になりますから原料カロリーは124kcalでお茶碗半分のご飯を食べたのと同じで、焼酎は原料カロリーはゼロ。しかし、食べたおつまみを考えてみると、牛筋肉のどて焼き、ポテトの素揚げくらいでビールのアルコールの分のカロリー225カロリーは軽く穴埋めされ、それ以外の食べたもので備蓄されたカロリーが燃焼するのにどれくらい時間がかかるか、ちょっと計算不可能なくらいです。割り勘で飲みに行ったときはとくに、割り勘負けしないように食べる心理が働きますものね。

飲んだ勢いでつまみを過剰に食べるのがメタボの原因の一つであることは確かに言えるようです。太る食べ方をしていた頃を振り返ると、ご飯のおかずをつまみに呑み、そのあとご飯をバターライスにしたり、鍋のときは雑炊にしたりしていました。それはそれで楽しいのですが、「アンチメタボの飲酒学」の心得にもどると、楽しく食事をしながら呑むヨーロッパの習慣をヒントに「飲みながら食べる」から「食べながら飲む」に、ちょっとした転換をしていかなければならないと思いました。

そこで今実践しつつある「食べながら飲む」は、気に入ったお酒をぐい飲み一杯(約60ml)だけ食中酒にする方法です。飲みに行ったときや、何かお祝い事の日は「晴れの日のお酒」として、気に入ったお酒をあまり細かいことを考えずに飲む。普段は「褻(け)の日のお酒」というわけで、まあ、百薬の長といわれるような飲みかたがよろしいようで。褻の日のお酒として目下お気に入りは、2年物の梅酒。以前はあまり興味なかったので一昨年漬けたのがたまたま残っていました。これがぐい呑み一杯だとすごく美味しい。ところが二杯目になると途中で新鮮味がなくなりもう要らないという感じになるのも褻の日のお酒にぴったりといえそうです。

次回はメタボの飲酒心得 その2「野菜充分プラス赤肉・青魚」の巻 (陽)

-2008・10・27-

前へ 明日香な時間で米づくりのトップへ 「あきない毎日」のホームへ 完