刃物が苦手な私。今まで、散歩途中に外から見るだけだった日本刀の工房「月山記念館」に入ってみようと思ったのは、やっちゃんのメールがきっかけだった。「友人の月山さんって子の家が三輪山の麓で代々刀鍛冶をしてらっしゃるそうです。おじいちゃんが人間国宝、だそうです。もうお亡くなりになられてしまいましたが…。お父さんは無形文化財だそうです。最初聞いたときはなんだかすごすぎておもしろかったです。でもその子は娘さんなので、フツーにお父さんを鬱陶しがってましたよ…。本当はめっちゃ尊敬してるのバレバレやのに。(笑い)」。
記念館と並びにある鍛錬場では、白い装束を着た若者が、火入れの準備だろうか、細々と動き回っていた。「それは何をしているのですか?」という素朴な質問もはばかられるような雰囲気…に思えて、記念館を一度出たのだけれど、しばらくするとカ~ン、カ~ンと鍛冶を打つ音が聞こえてきた。引き返してみると、外国の取材班だろうか、彼らに実演をしてみせている最中だった。真ん中にいるのは、「娘さんにしたら、フツーに鬱陶しいお父さん」で無形文化財の刀工月山貞利氏。サービス精神もたっぷりのようで、外国人に大槌を渡して打たせてみせる。「写真撮れた?大丈夫?」何度もお弟子さんに確認する声がとても優しい。
また、記念館に行ってみよう。今度はもう少し大きな目を見開いて、刀を鑑賞できると思うから。(ひろ)
日本刀 月山記念館
3月~11月(8月休館)土曜日のみ開館 入場無料







