ちょっとそこまで旅気分

三丁目の夕日の雰囲気。 こんな不思議な一杯飲み屋は初めて。

昔懐かし飲み屋街で編集長に感謝しながらオシャレな味に酔う! 七条烏丸 リド飲食街

卒業後も京都を離れがたく、2~3年はしつこく京都にしがみついていました。その間の半年間ほど、トーヨー新報という豆腐の業界紙の見習い記者だったことがあります。京都という土地柄か、小さいけれどもこだわりのある豆腐屋さんを取材したり、順正さんの湯豆腐食べくらべ大会の取材や、展示会の取材などバラエティに富んでなかなか楽しいものでした。編集長のOさんは大の酒好きで、朝しぶーい顔している時は二日酔い、服にシワがよってヨレヨレの時は、酔っ払って駅のベンチで寝てしまった時。たいていはどちらかで酒にまつわるエピソードには事欠かない人でした。その編集長が時々連れて行ってくれた飲み屋さんが、確か紫色のマッチ箱に白の文字で「深川」と書いた店でした。

新聞社は烏丸七条を東に入ったところにあり、烏丸通りをはさんで反対側に「京洛酒場街」と「リド飲食街」という三丁目の夕日に出てくるような飲み屋街が今もあります。京洛の方だったかリドの方だったかは忘れてしまたったけれど、深川はその一画にありました。薄暗い細い通路をはさんで両側にスリガラスの店が連なり、初めての者にはなかなか入りづらいものがあるはずなんですが、二十ン年前とはいえ何回か来ている気安さか何も気後れせずガラリと戸をあけることができました。もちろん深川はもうないので、「じじばば」という初めてのお店です。ガラス戸にくっついて一列に並んだカウンターイスに座るとまず出てきた突き出しについたフランスパン。日本酒も焼酎もあるけれどワインもある。牛スジチリソース煮を注文すればフランスパンとスプーンがついている。これがまたピリ辛トロトロでウマイ。店の外側は昔のイメージそのままなのに、昔のイメージに反するこのシャレ度合い。リド飲食街は、雑誌に取り上げられたりして人気があがってるんだそうです。へぇ~、へぇ~。最後は芋焼酎神座(かみくら)と越前そばで〆て、「次に来た時は、イベリコ豚の生ハムを食べよう。手作りラー油っていうのも気なるな。」なんて考えながら京都駅に向かって歩きました。

あぁ、また京都にこなくっちゃ。思い出に浸るだけのつもりが、面白い所、いっぱい見つけちゃったし。本命は奈良なんだけれどね。「奈良」に恋してるんだけれど、浮気相手「京都」の魅力は強烈です。(ひろ)

2008-11-30

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