伽麗伊屋のカレーは、私のカレーのツボにはまるクセになるカレーでした。「長時間煮込んだカレールーを三日三晩冷蔵庫の中で静かにねむり熟成させた」というルウは、すべてが溶け込んでしまってコクがあり、なんとか形を保ったお肉がトロンと入っています。食べ終わった後からくる辛さがスパイシーでこれがクセになる原因でもあります。何もトッピングしていないビーフカレーは700円。ランチタイムにはこのカレーが550円になります。安いかわりにルウがちょい少ないとか、福神漬けとラッキョの取り放題に制限がかかるとかってことは全然なく値段が安くなるので、席が空くまで待つこともしばしばでした。「今日は伽麗伊屋には行かないゾッ」と敢えて思わないと、事務所から歩いて約3分のロケーションでは気づいたら毎日伽麗伊屋のカウンターに座っていた、なんてことになりかねないのです。
谷町筋の東側、空堀商店街の入り口からほんの少し南に歩くと、懐かしいあのカレーの香りがしてきます。店構えは全然変わってません。
表の白板には「本日のおすすめランチ」のメニューが書いてあり、そこにはビーフカレー550円も。あぁ、変わってません!
自動ドアの扉があいて店内に入ると、見慣れたカウンターの中には十数年ぶりに見るママの姿がありました。あぁ、ほんまにあれから10何年もたってるんやろか。
カウンター席のレイアウトも変わってません。
メニューも変わってません。
薬味の入れ物も取り放題も変わってません。
紙ナプキンに書かれた「やっかいなカレーは、何故手づくりなのか・・・」の文章も変わってません。
値段も変わってません。
味ももちろん。
この後、カレーの辛さの余韻に浸っている時に、ママが我々のことを思い出してくれるという感激のおまけもついてきて、店を出た時は鼻水グシャグシャ状態だったのであります。(ひろ)





