飛鳥京・藤原京~平安京踏破てくてくレポート

山の辺の道奈良側玄関部を歩く

「奈良って何度も飽きずに歩きにくるのがよく似合うところだなあ」という思いで歩いた、山の辺の道「北道」奈良側玄関部分のレポート2回目です。

道なき道を進む

この写真は山の辺の道北道の今の姿の一つの側面といえましょうか。「かえってこのほうが大昔の道っぽい」とはしゃぐ同行の大学生の姿がありました。鹿野園町(ろくやえんちょう=ろっきゃえんちょう)からこの道への入り口にある山の辺の道の道標も草に埋もれ、どこから入ればいいのか苦労したのですが、視点を変えればこれもまた楽しからずやといえなくないでしょう。道なき道になっているのは、昔は草刈をしてくれていた地元の老人会の方々が高齢化して出来なくなったという背景があるそうです。

飛鳥時代から奈良時代の山の辺の道は官道だったので、多分その頃から地元の人たちによる道普請が連綿と行われてきたはずです。その伝統が今でも奈良の各地に「道つくり」とか「川掘り」と呼ばれる集落ごとの行事として受け継がれています。陽の地元の農村集落でも年2回行われる「川掘り」が、非農家のぼくたちにはコミュニティを意識する数少ない機会なのです。

そうした昔からのシステムがどこかで壊れてきているとすれば、ちょっと心配になります。でもネットの時代ですから、リュックを背負って歩きにくる山の辺の道リピーターたちはネット上でも山の辺の道も歩いています。彼ら彼女らに草刈ボランティアとしての出番を用意した企画があっても、人は集まるという気がします。

(左)カフェリノワのある四つ辻 (右)カフェリノワ入り口

こちらは、やはりリュックを背負って歩いて回遊する「山の辺歩き人」で賑わう「カフェ・リノワ」さんです。築百年の古民家を手作り感覚でカフェに改装されていて、気取り過ぎない和風情緒にじんわりと浸れます。お気に入りの文庫本でもリュックに忍ばせてゆっくりと心のコリを解きほぐしに訪れるのにピッタリですね。そんな雰囲気を求めるお客さんであふれていました。

(左)室内の窓から外を見る (右)ハーブに埋もれるガーデンテーブル

窓の外にはハーブガーデンが見えます。「季節のよいときに来てハーブの香りを含んだ風が通り抜けるガーデンテーブルでお茶したいな」なんて想像させるだけでも、また来たいという動機付けになります。このところ、リノワさんのような古民家カフェが増えてきました。一人か二人で歩いて回遊してくるのが似合う店、その多くはネット上でも古民家カフェ回遊人と定義してもいいかなと思っています。

今度は南果でランチするぞ!

カフェ・リノワの立地は白毫寺町ですので、昔みんなが徒歩で旅をしていた頃の白毫寺門前の茶店のような賑わいぶりです。実際には門前ではないのですが、ネット社会ではリノワのある辻の人通りが多いからこそ、ネットの口コミで賑わっているに違いありません。ネットの人通りといえば、写真の何気ない路地にあるカフェ・雑貨の「南果」さん、今回偶然にも前を通りかかりました。前からお気に入りのサイトにリンクされていたのでこちらのサイトにはよく訪れていましたが、ネット上の通行人でなければ得体の知れない路地に映るかもしれませんね。ぼくたちは今度歩く機会にきっと立ち寄ることでしょう。(陽)

-2008・12・2-

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