五月中旬、あたりの田んぼでは田植えの準備で耕運機による田起こしの真っ最中。その後をちょこちょことついてあるく小鳥の一群があります。田起こしで起きるのは田んぼの土だけでなく、虫さんもた~くさん眠りを起こされるのです。ムクドリくんたちはその虫さんを食べるのがだぁ~い好き。スローモーションで見たら電工石火でキャッチしているはずです。そんなにたくさん食べてだいじょーぶ?と心配してあげたくなりますが、よっぽっど美味しいのでしょうね。
ところで、この虫さん大好きのムクドリくん、昔は果樹園になくてはならない益鳥だったといいます。それがどうしたことでしょう。いまでは果樹園の実を食い荒らす害鳥よばわりです。そもそも果樹園に虫さんがたくさんいた頃は、実なんかに目がくらんだりしなかったんです。人間さんは実が少しでも虫さんに食われたら嫌なもんだから、薬を散布するようになって、虫さんがいなくなっちゃった。そこで試しに果物に手、じゃなかった、くちばしを出してみたら結構いけるじゃない!てなもんだったのでしょうね。
環境のよい郊外を求めて鳥の生息地にまで団地なんぞの開発が進んだこともあいまって、ムクドリくんたちの方も生息地を都会に広げていき、鳴き声による騒音や糞害なども問題となって、害鳥と呼ばれてしまってます。 でも陽の住む奈良の田舎では、田お越しの虫を嬉々として追いかける昔からのムクドリがいます。橙色のくちばしといい、灰褐色のと白の渋い外見といい、決して悪者の相には見えません。スズメより一回り大きい分食欲も旺盛、それに群れで行動するのでちょっと自然の歯車が狂うと厄介なことになるということだけ。その〝だけ〟がほんとうは厄介なのだと思います。(陽)




