5月下旬から三輪駅前の三輪座を毎日店開きを始めた当初、盛んに店の中を冷やかしていくお客さんがありました。漫画に描くとすれば黒い燕尾服、赤い蝶ネクタイのちょっとおどけた格好で、スイ~ッと入って、ばたばたとなにやら物色していく様子。
今から思えば、5月中旬風景街道まほろばのメンバーがJR柳本駅に集合したとき駅舎の天井でツバメが巣作りの最中でした。三輪座はそのかなり後なので、ツバメの父さん母さんが今後のために巣作りのいい場所を押さえておこうと探索していたのかも知れませんね。

それからかれこれ一ヶ月、店の座敷から裏庭を見ていると、まだ飛び方がぎこちない子ツバメが一羽飛来して、石のベンチ脇でしきりに尻尾を振っているではないですか。
どうしちゃったの?かあさんにはぐれたん?と心配していると、やってきました母さんツバメ。子ツバメも心得たものでちゃんとア~ンして餌をもらっています。なんとなくほのぼのとした気持ちにさせてくれました。多分今は巣立ちの季節で、飛び方の特訓中と見受けました。

どうも駅前の三輪座は店の天井といい、裏庭といいツバメさんのお気に入りみたいなのですが、もしかして来年あたりの店の天井に巣作り?いくら気に入ってくれても商品の上に巣作りの壁土が落ちるのは勘弁してくれないかな。
ツバメは、昔も今も益鳥の中の益鳥。農家ばかりのご近所でもツバメの巣が架かるのを縁起がいいと心待ちにしているお家が多いです。我が家ももともと農家だった家を譲ってもらったので、門屋の軒裏など格好の場所があるんだけど、今のところその気配はありません。
こんな風に言うとなんだか赤ちゃんを待っているみたいですね。何年か先「虫食って、土食ってしぶ~い」産声みたいなツバメのこんな鳴き声が幸運とともに我が家にやってくるのを気長に待ちたいと思います。(陽)


