鉄馬ツーリングレポート ’96.9
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博多へラーメンを食べに行こう 結婚以来、”いつの日か、博多までラーメンツーリングをしよう”と言い続けていた。出張で博多に泊まった夜は、中州の屋台”友ちゃん”で、さんざん飲んだ後、固ゆでの長浜ラーメン(トンコツ)を2杯お代わりするのがいつものコース、だった話を幾度したことだろう。いくら旨かったといったところで、行って一緒に食べて見なきゃ分かるわけがない。九州ツーリングは結婚12年目にやっと実現し、博多から、長崎、阿蘇、別府のコースで九州の北半分を回った。南半分はこの次の楽しみに取ってある。 博多ラーメン「一蘭」
太宰府経由長崎へ 昼食の地に決めた太宰府天満宮だったが、博多から近すぎて、広い境内の散策は朝のラーメンの腹ごなしという結果になった。池があると鳥を探すのが癖になっているわれわれを、境内の池で迎えてくれたのは青サギくん。”休め”の格好で片足をやや前に出し、帽子を目深にかぶって、少々ふてくされたやんちゃ坊主、みたいな振りをしていたっけ。 午後早めの時間に長崎到着。眼鏡橋に近い民宿シーボルト邸に2台のバイクを預けて、歩け、歩け。シーボルト邸は、奥さんが留守で朝食のみとの約束なので、歩いてお腹を空かし、長崎の夜の巷で美味しい酒と肴にありつこうという魂胆である。中島川石橋群見て歩きの散策は、それぞれの石橋に長い年月に刻まれた表情があって、飽きるということがない。中でも1684年に作られ、国の重要文化財にも指定されている眼鏡橋は、300年以上の時を経ても褪せることのない、江戸時代の土木技術の粋を感じた。橋にせよ、家にせよ、本気で作った物は、100年や200年ではびくともしないし、陳腐化することもない。それだけの生命の光彩が吹き込まれているのだと思う。
阿蘇のお宿は、内牧温泉「内牧荘」。露天の岩風呂に浸りながら改めて阿蘇の五岳を望遠する。ここからのその眺めは、お釈迦様の涅槃像と呼ばれていると仲居さんから聞いた。先ほどお釈迦様の掌を感じたところだったので、人間というのは似たようなことを考えるものだと、おかしくなる。垣根で仕切られた女湯も露天、隣の岩風呂の女房殿は今何を考える人ぞ。これだけの温泉の名所、もう少し熱心に探せば阿蘇にも混浴の湯があったのかもしれない。それを思うと少し残念。 湯布院 草原の中を延々と続くやまなみハイウエイ。阿蘇の余韻を味わいつつ午前中をかけてのんびりと走るが、いつの間にか湯布院に着いてしまう。湯布院で泊まりたかったのだが、日程の調整がつかず、散策と昼食だけになった。思ったより早く着いたので、歩き回る時間はたっぷり。湯布院民芸村では、ガラス細工の実演を見るのが初めてだったので、魔法のようにコップだの花瓶だのが生まれ落ちるのを飽きずにながめていた。車の旅だと、現地で歩き回るのを惜しむ感じになるが、バイクは、駐輪場所に苦労がないせいか、ポイントポイントに移動しながら、時間の許す限りきめ細かく歩き回れるのがいい。 別府で地獄を見る
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